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SE:ウミネコの声とか
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ray2-01 |
アルベルト王子、こちらでしたか
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alb2-01 |
ああ、レイモンド
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ray2-02 |
最近、よく海を眺めていらっしゃいますね。何か、気になることでも?
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alb2-02 |
うん、ちょっとね・・・
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alb2-03 |
・・・あの、さ。君は、人魚って、いると思う?
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ray2-03 |
人魚、ですか?
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alb2-04 |
うん・・・いや、やっぱりいいよ。何でもない
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ray2-04 |
どうされたんですか?急に。何かあったのなら話して下さい。わたしはあなたにとって、兄のような存在なのでしょう?弟の相談に乗るのは、兄の役目です
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alb2-05 |
・・・そうだったね。それに、君なら僕の話も笑わずに聞いてくれそうな気がするな。
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alb2-06 |
・・・あの、ね。僕の誕生日パーティーの夜、僕は大波に呑まれて危うく死にかけただろう?
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ray2-05 |
ええ
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alb2-07 |
あの夜、僕は気がついたら岸にいた。でも、勝手に流れ着いたわけじゃなくて、溺れかけてた僕を助けて、岸まで届けてくれた人がいたんだ。僕はほとんど気を失ってて記憶も曖昧だけど、彼女の澄んだ綺麗な声は、あの夜からずいぶん経った今でもよく覚えてる
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mar1-08 |
(っ王子様!しっかりして、ねえ!) |
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alb2-08 |
必死な声が、とても印象的だった。それから、星を纏っているのかと思うようなブロンドの髪。人間だと思えないくらい神秘的で、あの夜以来ずっと忘れられない。でも、そうやって彼女のことを思い返す度に、僕を助けてくれたあの少女・・・彼女は本当に人間じゃなくて、例えば、そう、人魚だったんじゃないかって思えてならないんだ。馬鹿げてるかもしれないけど、どうしてもそんな気がする
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ray2-06 |
わたしも、そう思いますよ
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alb2-09 |
え?
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ray2-07 |
人魚はいます。この海の、太陽の光も届かないほどの深くに。あなたを助けたというその少女もまた、たまたま人間の世界に遊びに来ていた人魚だったのでしょう
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alb2-10 |
そう、かな・・・?・・・そうなのかも知れないね。なんだか、君が言うとほんとにそれが正しい気がしてくるな
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ray2-08 |
そうですか?
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alb2-11 |
うん。・・・と、あれ?あの岸に何か・・・って、あれ、人が倒れてない!?
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ray2-09 |
え!?
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alb2-12 |
ちょっと見てくる!君はここで待ってて!
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ray2-10 |
お、王子!?
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SE:走る音(ベランダ)
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SE:走る音(階段)
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SE:走る音(砂浜)
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alb2-13 |
やっぱり・・・!
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SE:砂浜に膝をつく(マルグレーテを抱き起こす)
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alb2-14 |
ねえ君、大丈夫!?・・・気を失ってる
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alb2-15 |
(それにしてもこの子の髪、彼女と同じ長いブロンドだ。まさか・・・。いや、でもちゃんと足がある。この子はれっきとした人間だ)
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alb2-16 |
とにかく城に運ぼう
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(BGM:室内)
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SE:鉛筆の音(レイモンドが絵を描いている)
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mar2-01 |
[夢うつつな感じで](ん・・・あ、れ?ここは・・・)
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mar2-02 |
(・・・何の、音?・・・ああ、絵を描いてるのね・・・。そういえば、たくさん絵が飾ってあるわ。でも、色のない絵ばっかり・・・)
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ray2-11 |
おや、気がつきましたか?
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mar2-03 |
(きゃ!?)
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SE:鉛筆を置く(レイモンドのセリフとほぼ同時)
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ray2-12 |
ああ、すみません。驚かせてしまいましたね。安心して下さい、ここは城の中です。岸に倒れていたあなたを見つけて、保護したんですよ。あ、そこのあなた、彼女が目覚めたと王子に言づてををおねがいできませんか?
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man2-01 |
はい
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SE:出ていく足音
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mar2-04 |
(お城・・・王子様・・・。えっと、どうなっているのかしら)
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ray2-13 |
・・・?どうかしましたか?
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mar2-05 |
あ・・・[息だけな感じで]
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mar2-06 |
(そうだわ、私、魔女に声をあげちゃったんだった)
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ray2-14 |
[はっと息をのんで]もしかして、声が出せないんですか・・・?
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SE:駆けてくる音(前のセリフに少し重ねて)
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alb2-17 |
彼女が気がついたって・・・
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mar2-07 |
(王子様・・・!)
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ray2-15 |
あ、王子。はい。ただ・・・
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alb2-18 |
ただ?・・・君、大丈夫?岸に倒れてたんだよ。一体何があったの?そうだ、君の名前は?
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mar2-08 |
(な、名前・・・)
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alb2-19 |
どうかした?どこか具合悪い?
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mar2-09 |
(そうじゃなくて・・・)
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alb2-20 |
違うの?ちゃんと言ってくれないとわからない・・・って君、もしかして・・・!
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ray2-16 |
ええ、どうやら声が出ないようで・・・
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alb2-21 |
そんな・・・。じゃあ溺れかけたショックで声が出なくなった、とか・・・?・・・とにかく、せめて身元がわからないと家にも帰せないな・・・。あ、そうだ筆談なら。えっと紙とペンは・・・
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ray2-17 |
これをどうぞ。今、絵を描くのに使っていたものですが
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alb2-22 |
ああ、ありがとう。じゃあ、はい、ここに名前と住所書いてくれる?
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mar2-10 |
(ど、どうしよう・・・文字なんて書けないわ。それに住所だって、正直に「海の底」なんて答えたら変に思われちゃう)
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alb2-23 |
それもわからない?それとも、文字が書けないの?あ、怒ってるわけじゃないよ。わからないなら仕方ないよね
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ray2-18 |
しかし、身元がわからないとなれば彼女を家族のもとに帰せませんね
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alb2-24 |
だけど、自力で帰れと言ってこんなか弱い少女を外に放り出すわけにもいかないよ
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ray2-19 |
ええ
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alb2-25 |
・・・よし、じゃあとりあえず、この子は城で預かろう。落ち着いたら忘れていることも思い出すかもしれないし、声も出るようになるかもしれないからね。それで問題ないよね、レイモンド
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ray2-20 |
ええ、もちろんです。[笑いを含んで]それをわたしに訊くんですか?
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alb2-26 |
あ・・・[笑いを含んで]そうだったね。・・・という訳だから安心して?帰れるようになるまで、君はここにいればいいよ
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mar2-11 |
(本当に?夢みたい)
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alb2-27 |
でも、そうなると名前がわからないのは不便だな・・・。取り敢えず、仮に名前をつけてもいいかな?んー・・・
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ray2-21 |
それなら、「真珠」なんてどうですか?彼女は海で拾った宝石です。だから、「マルグレーテ」
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alb2-28 |
マルグレーテか。たしかに、白い肌も、ブロンドの髪も、真珠みたいに綺麗だよね。うん、いいんじゃないかな?君はどう?マルグレーテ
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mar2-12 |
(「マルグレーテ」・・・王子様が、私にくれた名前・・・)
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alb2-29 |
[心持ち心配げに]やっぱり、気に入らない?
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mar2-13 |
(!そんなわけない!)
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alb2-30 |
[ちょっと笑って]よかった。ああっ、そんなに首を振らなくても大丈夫だよ。じゃあ決まりだね。これからよろしく、マルグレーテ
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mar2-14 |
(王子様・・・。じゃあ私はこれから、ずっと王子様の傍にいられるのね!どうしよう、凄く嬉しい)
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ext2-01 |
女性の歌声(できれば英語歌詞)
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SE:拍手
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SE:ざわめき
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BGM:オーケストラ(フェードイン/小さく流す)
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alb2-31 |
やっぱり凄いね。さすがは宮廷の歌姫だ
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ray2-22 |
彼女はこの国で一番の歌い手と言われていますから
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alb2-32 |
うん。僕も、彼女より上手な歌は聞いたことない
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mar2-15 |
(・・なによ。私の方がもっと綺麗に歌えるのに)
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alb2-33 |
マルグレーテ、どうしたの?そんなむくれた顔をして。パーティーは楽しくない?
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ray2-23 |
座ってばかりいるというのもつまらないでしょう。王子、マルグレーテ様と踊っていらしたらどうですか?
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alb2-34 |
ああ、それもそうだね。じゃあ行ってこようか、マルグレーテ
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mar2-16 |
(えっ)
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alb2-35 |
・・・もしかして、誘い方が気に入らなかった?(ちょっと笑って)じゃあこういうのはどう?
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mar2-17 |
(王子様、急に膝なんかついてどうしたのかしら)
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alb2-36 |
[いたずらっぽく]一曲踊って頂けませんか?姫
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mar2-18 |
![息をのむ/「えっ」、とかでも]
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alb2-37 |
[笑いを含んで]さあ、行こう
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SE:二人分の足音
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BGMが少し大きくなる
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alb2-38 |
そうそう、顔を上げて、体の力を抜いて。・・・[少し驚いて]上手いね。もしかして、どこかで踊ったことがあったのかな?
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ext2-02 |
まあ、王子と踊っていらっしゃるあの方はどなたかしら?
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ext2-03 |
どちらかの姫君だろう。美しい方だな
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ext2-04 |
それに、踊りもとても優雅だわ。軽やかで、羽が生えているみたい
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alb2-39 |
ほら、みんなが君に注目してるよ。可愛い僕のお姫様、君は僕の自慢だ。・・・[呟くように]ずっと、そばにいてくれたらいいのに
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mar2-19 |
([驚き+嬉しさ]えっ、王子様、本当に?)
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alb2-40 |
[ちょっと取り繕うように少し笑いを含んで]・・・なんてね。疲れたかな?そろそろ戻ろうか
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SE:二人分の足音
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BGMが小さくなる
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ray2-24 |
お二人とも、素晴らしいダンスでした
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alb2-41 |
マルグレーテが上手いんだ。これだけの腕があれば、どこの舞踏会に出ても恥ずかしくないよ
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ray2-25 |
ええ。素晴らしいことです
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alb2-42 |
そうだね。・・・さあ、夜は長い。パーティーはまだ始まったばかりだよ。マルグレーテ、僕の自慢のお姫様。僕と一緒に、目一杯楽しもう
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BGMがフェードアウト
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