真珠の君へ〜もうひとつの人魚姫〜 設定資料

世界観

基本的には原作に沿う形です。
・海の底には人魚の国があり、王族の姫たちは15歳になると海の上に上がり人間界を眺めることを許されている
・人間は人魚の存在を物語程度にしか知らない
・人間と人魚が関わりを持つことは禁忌、とかそういう訳ではない
・が、大抵の人魚は人間を、異端視とまでは言わないものの別種族として距離を置いて見ている




登場人物

※名前の横の()内は、名前の意味です。
 発音は必ずしもデンマーク語(アンデルセンがデンマーク出身です)ではありません。


マルグレーテ(真珠)
人魚姫。主人公。
世間知らずなお姫様。無邪気というか、無知というか。
でもその分真っ直ぐ。
だが、特に気が強いという訳でもない。


アルベルト(輝かしい血統)
人間の国の王子。
一人っ子だと思われます。
優しく温かな性格。
王族として、一応の威厳というか、芯の強さは持っているけれど、結局は子供なので悩んだり周りに(主にレイモンド)意見を求めたり。
頭は割といいと思います。


レイモンド(助言と保護)
王子の側近。もと人魚。
多分10年くらい前には城に上がっていたのではないかと。
アルベルトにとって、頼れる兄的な存在。
何年も陸にいれば、足の痛みにも慣れてきて、杖を使えば歩くことはできます。
(足が不完全、というのは人魚姫よりさらに足の痛みが酷い、というイメージです)
多分彼は、あてもなく取り敢えず岸に上がって薬を飲んだけれど、
足が使い物にならなくて動けなかった所に、偶然城の人間が通りかかって助けられたんだと思います。
で、その恩もあってずっと城にとどまっている、とか。
基本的に誰に対しても敬語。これは人魚だった時から変わらない癖。
性格は穏やか。頭の回転が速いです。でも計算高いわけではなく。
マルグレーテに対する想いは、妹的な存在としての親愛:恋愛感情 が 8:2 くらいだと思います。


ルイーゼ(音が高い/有名な・高名な)
魔女が化けた姿です。これを変装と呼ぶのかすごく迷ったんですが^^;
取り敢えずお姫様っぽく。


魔女
彼女は最後に少しだけ救われますが、基本的に一貫して悪役であって欲しいキャラクターです。
特に裏もなく、ただ私利私欲のために生きて行動している人です。
最後の王子の言葉にも、改心とかはあんまりしてません。
童話の中の魔女なので、魔女らしい魔女であって欲しいです。


姉1
人魚姫の一番の理解者。
長女のイメージで書いてます。
とにかく「お姉さん」です。


姉2
次女〜五女までの意見を総括したキャラクター。
人魚姫のことを心から案じていて、だからこそ現状に不安を抱いています。
人魚姫を救う方法を魔女に相談しに行こうと最初に持ちかけたのも彼女だと思います。



王子付きの侍従の一人だと思われます。
レイモンドほど王子に近くはないですが、普通に王子と話したりも。
頭は固め。というか、一般的な考え方の人間。他の召使も同じような思いです。



裏設定的なもの

・冒頭で出てくるこの物語を書いたことになっている童話作家の青年は、レイモンドに自分を仮託して書いている節があります。だから、人魚姫に対して、少しだけ恋愛感情を抱いているんです。それから、タイトルコールがレイモンドであること、また「マルグレーテ(=真珠)」と最初に言い出したのが彼であることもここに由来しています。

・魔女は別に、人の心を読み取る能力とかは持っていません。人魚姫の望みがわかったのは、単にそういう噂を耳にしたからです。

・原作だと人間になれば生まれ変われる魂が手に入る云々という話が中核にあるのですが、それをやりだすと一部設定が崩れる上、話もさらに長引きそうだったので、無視しました。

・姉1とナレーションが兼任なのは、主要人物の中で一番物語を客観的に見ているキャラクターだと思うからです。過去の出来事的な扱いで語っているので、当事者の声でナレーションをしてほしいという個人的なこだわりです。(姉1とナレーターが同一人物という意味ではないですが^^;)

・主題歌は、一番が原作の人魚姫モチーフ(悲恋)、二番が今作モチーフ(2人が結ばれる)で、OPに一番、EDに二番を使いたいと思っています。

・基本的に、人魚に名前はありません。でも本人たちはそれを当然のことと思っているので、(また、主要キャラ以外には名前を付けないことで、原作の雰囲気を残したかったので)それについては敢えて深くは触れませんでした。

・人魚の瞳の色は基本的に水色に設定しています。